「ミゼリコルディア」

日本語では「憐れみ」と訳されることが多いこの単語は
イタリアでは「憐れみの聖母マリア教会」など教会の名前によく使われるようにキリスト教圏の言葉です。


ラテン語で「慈悲深いもの」を表現するときに使用する言葉です。 
写真は「剣』ですが「短剣」の中でも刃が幅広い「ダガー」や短い剣の「ショートソード」よりも細く普段から携帯するタイプのものを「スティレット」と呼びます。
鋭利な刃先は最後の「慈悲の一撃」をあたえることから「ミセリコルド」とも呼ばれてます。携帯性の高さから暗殺者にもよく用いられていました。




同じものをベネチアでは「フセット」とよびます。ベネチア式の特徴は刃に目盛りが付いていて定規のように使用できることでした。フィレンツェでは「フィレンツェっ子」という名前で長さは小さいですがキリのように細く尖っていて優美な作りになっています。一方ドイツでは折れにくいように刃を三角形にして太く丈夫にしています 。


道具としての用途を絞って追求したドイツ圏と多機能にしたベネチア、デザイン性を追求したフィレンツェと 現代の工業製品と同じことを数百年前から行っているところに面白みを感じました。

0 コメント :

Post a Comment